牧港クリニック「ペインクリニック内科」 沖縄県浦添市牧港 麻酔科, ペインクリニック内科, 整形外科,リハビリテーション科

よくある質問 Q&A

診療についてよくいただく質問を集めました。

質問と回答

Q01:ペインクリニック(麻酔科)とは何をするところですか?

A :手術の時に麻酔をかける科ということは知っているけど、開業医の麻酔科は何をするのか知っている人は少ないのでは?
手術のときに痛みを取る知識や技術は「いろいろな痛みの治療」にも応用できるのです。
Pain Clinic(ペインクリニック)のペインとは痛みという意味です。したがってペインクリニックとは、痛みの専門的かつ総合的に治療する診療所のことです。
「痛みの原因」を的確に診断し、痛みを可能な限り軽減させて、QOL(生活の質)を向上させることを目標としています。

 

Q02:どんな痛みでも見てくれますか?

A :もちろんです。痛みが初めて起きた場合は、痛い部分の専門科を受診する事をお勧めします。例えば、眼は眼科、頭は脳神経外科、鼻は耳鼻科、お腹は内科、腰は整形外科などです。たいていの痛みは、その原因を治療すれば痛みは治まります。しかし、痛みの原因を治療してもなお痛い、あるいは痛みの原因を取り除く事が出来ない場合は、ペインクリニックを受診する事をお勧めします。
ペインクリニックの医師は痛みの起こるメカニズムを知っています。また、痛みを取り除く手段を持っています。

 

Q03:他の診療料でやっている注射との違いはなんですか?

A :神経ブロックは、痛みの原因となる神経に直接局所麻酔薬を注入することで、神経や休まりそれにより血流が増え、痛みの出ている神経の正常化を促進しします。
神経ブロック療法は、特殊な技術を要するので、麻酔専門医やペインクリニック専門医が行う必要があります。

Q04:神経ブロックとはなんですか?

A :ブロックとは止める(遮断する)という意味です。痛みの原因となる神経に直接又は、その神経の近くにお薬を注射して痛みの伝達を遮断する治療法です。
単なる麻酔ではなく、痛みを治す効果があります。

Q05:痛みの悪循環とはなんですか?

A :簡単に言うと、身体に傷をおったり、ぶつけたりといった刺激が加わると、その信号は末梢神経から脳に伝わり痛いと自覚する事になります。脳をはじめとした中枢神経は、防御反応として自律神経や運動神経を興奮させます。血管や筋肉を収縮させたり、痙攣させたりするのです。とても痛い思いをすると、血圧が上がったり冷や汗が流れたりするのはこれが原因です。筋肉や血管が収縮すると血液の流れが悪くなり、ますます痛みが強くなります。
強くなった痛みが脳に伝えられ、中枢神経は自律神経や運動神経を興奮させ、この結果、痛みがさらに強くなります。これが痛みの悪循環です。

 

Q06:神経ブロックは痛くないですか?

A :もちろん針を刺し、局所麻酔薬を注入する治療の為多少は痛い治療です。ですが神経ブロック用の細い針を使用しますから、刺す痛みは予防注射や点滴とあまり変わりません。ご安心ください。

Q07:危険はないですか?

A :神経のすぐ近くにお薬を注入するので一つ間違えれば大変な事になる危険性はあります。ですが熟練した麻酔科医が行いますのでかなり安全だとお考えください。当院の医師は、ペインクリニック専門医でもあり、今日まで数十万回と神経ブロックを行っております。

Q08:神経ブロックで本当に痛みはなくなりますか?

A :痛みの悪循環を断ち切るのに非常に優れた治療です。しかしながら万能ではありません。なかにはいくら神経ブロックを行っても効果が一時的でなかなか治らないこともあります。
その場合は、関節内注射、運動や光線治療、温熱治療、電気刺激、内服治療と組み合わせて治療を行います。心理的要因、ストレスなどが原因の場合は心療内科での治療も合わせて行う場合もあります。

Q09:1回の治療でよくなりますか?それとも一時的なもの?

A :神経ブロックは主に局所麻酔薬を使いますが、麻酔の効果は一時間程度しかありません。でもブロック自体の効果は、数日から数週間持続します。
神経ブロックを繰り返しやってくことにより、痛みからの解放を目指します。これは痛みの悪循環を断ち切る治療法です。痛みの原因によっては(悪性腫瘍の痛み、三叉神経痛など)神経破壊薬という半永久的に神経の伝達を止めるお薬を使用する場合もあります。また高周波熱凝固装置で70℃~90℃の熱で神経を破壊する場合もあります。
効果の出かた、持続時間は局所麻酔薬の濃度、年齢、ブロックの回数でも変化します。一般的に痛みが出てからの経過が長いほど、治療に時間が必要となる場合が多いです。

Q10:副作用はありますか?

A :神経ブロックに使うお薬は主に局所麻酔薬です。これは身体の中に一時間程度しか止まりません。大量に使用すれば意識障害や血圧の低下などの副作用が起こります。
しかし、お薬の量は約5cc~10cc位で、麻酔科医が安全な量を使用します。そのため、局所麻酔薬での副作用はほとんどありません。
椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症では少量のステロイドホルモンを使用します。ステロイドホルモンは長期に連用すると副作用が出る可能性があるので、3ヵ月以上は使用しません。
糖尿病や骨粗しょう症のある患者様ではステロイドを使用しないか、または最小限の使用にとどめます。

Q11:妊娠中でも神経ブロックは出来ますか?

A :もしかして妊娠しているかもという時期から妊娠3ヵ月までは極力避けた方がいいと思いますが、その時期を過ぎていれば神経ブロックはできます。
胎児に局所麻酔がもたらす影響は少ないといわれています。

Q12:神経ブロックをしたあとお風呂に入れますか?

A :お風呂のために注射痕から感染したケースはありませんが、念のため治療当日はシャワーで身体を流す程度にしてください。お風呂につかるのは念の為やめてもらっています。




更新日:2017-12-21